自分が持っている家でないところに住もうと考えた時、ある程度その物件のスペックに対して妥協したり自分で生活環境をよくする努力をすることが重要です。アパート住まいを初めてしたのは大学生の時でしたが、当時は下宿で一人部屋を持ったのがうれしく、あまり家賃や住環境のことは考えていませんでした。しかし、実際に生活してみて、周囲の環境があまりよろしくなかったりと苦労をし、不動産を賃貸で借りる時にはある程度覚悟を決めておかねばならないと知りました。若い頃にアパート住まいを経験した人は、自分の家を持つ時に理想を高く持つと言われています。私は今もアパート暮らしをしていますが、確かに学生時代に借りた物件よりも良い物件を探す傾向にあります。不動産を賃貸で借りる以上、一年や二年ではなく十年単位で借りることを考えねばなりません。特に社会人になってからだと、結婚など大きなイベントが起きるまでは同じ場所に住み続ける可能性が高いわけです。
不動産を賃貸で借りる際の覚悟
条件の良い不動産を賃貸で借りようと考えたら、まず家賃が予算から見て適当か調べる必要があります。家賃は必ず毎月払わねばならない必要経費ですし、光熱費のように減らそうと思えば減らせる物ではありません。固定費だからこそ最初の契約でなんとか低く抑えたいと借りる人は考えますし、貸す人は高めに設定したいと考えます。私はそこで業者さんと交渉をし、ある程度妥協はしますが低めにしてほしいと話を持ち掛けます。何度か不動産を賃貸で借りる経験をしていると、自分がどんな物件に住みたいのか、どんな設備があれば満足できるかが分かるようになります。アパートは同じ設備の部屋がいくつもくっついていますが、一戸建てはそれぞれの物件で内容が違い、より入念に調べておく必要が出てきます。マンションの部屋を借りるのも借家を借りるのも物件を借りる点では同じですが、家賃や環境などさまざまな面で違いがあり、自分の財力や好みなど物差しを多く持ち、契約を結ぶことが肝心です。